本日のブログ
歌舞伎俳優の松本白鸚さん(80)が1969年の初演から54年間にわたって主演してきたミュージカル「ラ・マンチャの男」のファイナル公演が開幕し、その初日に行って参りました!最初から最後まで涙が止まりませんでした。ステージに立った松本白鸚さんの様子や、舞台を観た正直な感想をズバリお話しま~す!!というブログです(笑)
横須賀芸術劇場で初日開幕
本当は2022年2月に予定されていたラ・マンチャの男ファイナル公演でしたが、コロナ禍により途中で中止となり、
今回2023年4月に幻のファイナル公演、奇跡の復活として上演されることになりました。
松本白鸚さんはテレビドラマ
王様のレストランを見て好きになりました。名作中の名作ですよね~^^
遅ればせながら白鸚さん見たさに今年は歌舞伎デビューも果たしました!↓↓↓
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ブログでもラ・マンチャの男を絶対、観に行く!!と書いておりましたとおり、
チケットをゲットするぞぉー!!と発売当日、販売時刻を待ちかまえてオンラインで購入を試みるも、あっという間に
予定販売数終了
買えませんでした。
ぐぬぬ…。くやしい~!!!
どうしても観に行きたかったので、やむなく、チケットサイトで割高なチケットを手に入れました↓↓↓
プレイガイドで予定販売数終了で買えなかったのに、チケットサイトにわんさか出品されている。それも高額で。
転売ヤーのしわざだったのか!!正規の値段でチケット買えなかったのは。
転売ヤー、勘弁してよ~!
でも買ってしまったけどさ(泣)
グッズ販売★記念に2つ買う
ラ・マンチャの男を観劇するのは今回で3回め。もう~ファイナルだからね、
買うよ!買うよー!!(笑)
ラ・マンチャの男観劇記念に、
プログラムと、
ネックストラップを購入。
グッズも買って気分が大いに盛り上がる中、さあ~開演の時間が近づいてきました。
ラマンチャが見れて夢のよう
松本白鸚さんが舞台に登場!!
もうここから先は、涙・涙・涙(喜びの涙と嬉し涙が止まりません)
体調があまり良くないようにお見受けしておりましたので、ラ・マンチャの男のステージに本当に立てるんだろうか??
なにぶんにも、80歳というご高齢です。
松本白鸚さんの体調を心配して案じて、ただただ祈り続ける日々でした。
なのでファイナル公演の初日を無事に迎えられたことが、嬉しくて嬉しくて感無量、胸がいっぱいになりました。
夢のようです。
ラマンチャの男 正直な感想
正直…御年80歳の
松本白鸚さんは満身創痍でした。
今も思い出すと泣けてしかたないのですが、
共演者の皆さんに優しく手を添えられ、支えられながら、ようやっと舞台に立っている状態でありました。
私が2015年、今から8年前に観た時にラ・マンチャを演じていた松本幸四郎さん(当時)の、みなぎるような力強さが見られなくなっていて、それがとても信じがたくって…。
自分が今まで見たこともなかった、弱々しい松本白鸚さんを目にしなければいけない、過酷で悲しい現実に涙がこぼれ落ちて仕方ありませんでした。
人生の悲哀に対する涙
松本白鸚さんが舞台に立てたことへの嬉し涙と、抗えない人生に対する哀しみの涙と。
そしてもうひとつの涙がありました。
深い学びと感動の涙です。
あるべき姿のために戦うこと
最も心打たれたことは、
ご自身のあるがままの姿・現実をさらけ出して演じて下さったことで、松本白鸚さんの尊い生きざまの集大成を見せて頂けたことです。
ラマンチャの男は白鸚さんが「私の人生そのもの」とおっしゃっていた作品です。
生き様を全て大衆にさらけ出す潔さと強さと逞しさ。全てをさらけ出してまで達成したかった集大成のラストステージ。崇高な魂と執念が伝わる学びの舞台を見せて下さったような気がいたします。
思うに、
松本白鸚さんは再上演が決定した後に、何らかの体調不良になられたのではないかと推測します。
ですから再上演が決まったものの、これまで常に完璧な舞台をめざしてやってきた白鸚さんです。おそらく大変な葛藤を抱えていらしたに違いありません。
もしかすると、
抗うことの出来ない体力の衰えや弱さ、動きすらままならなくなったご自身の演技をお客様に披露して良いものなのかと自問自答なさったかも知れません。
しかし
このミュージカルで松本白鸚さんは、あるがままの現実に折り合いをつけて生きるのではなく、本来あるべき姿のために戦うことが大切なのであるとずっと伝え続けてきました。
憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために闘わないことだ
これがラマンチャの男の最大かつ普遍のテーマであります。
ですから、ラ・マンチャの男はご自身の人生そのものとおっしゃる松本白鸚さんもまた、困難から逃げるわけにはいかなかったのだと思います。
どんなに自分の姿、厳しい現実をいくつもの鏡を突きつけられ、見せつけられても、立ち向かって行くことを選んだ。
あるがままの現実と対峙し、逃げることなく夢に向かって闘ったラマンチャの男の物語のラストは、松本白鸚さんご自身がテーマ通りに人間としてのあるべき姿を見せ切って幕を下ろすということになるのですね(泣)
決して辛い現実から逃げなかった勇気。ご自身のありのままの姿を余すところなくさらけだし、厳しい現実に負けずに立ち向かって行った魂の、なんと尊いことか!!
尊くて尊くて胸を打たれました。
この夢にはきっと続きがある
松本白鸚さんというお宝が舞台に居られるだけで、至福な思いで心が満たされるのです。
ラマンチャの男が100歳という設定だって成り立つではありませんか!ドンキホーテもセルバンテスも何歳だっていい。どんなに年老いても病の身であっても物語は成立します。
ファイナルだけどこの夢には
まだまだ続きがあると願いたいです。
そうそう!
アルドンサ役の松たか子さんの気迫の凄まじかったこと!!父上の足りなくなった部分を補うに十分なほどパワーが炸裂。
お父さんの分まで明るく元気いっぱい弾けまくり、舞台ラマンチャの男の終焉という、たとえようのない我々の寂しさを全力で吹き飛ばしてくれた気がいたします。
しっかり松本白鸚さんの舞台魂がたか子さんにバトンタッチされた歴史的瞬間を目の当たりにしました。
松たか子さん恐るべし。完璧な歌声と声量ハンパなく、とんでもなく素晴らしい演技でした。
松本白鸚さんのファンゆえに、白鸚さんのことばかり書きつらねてしまいましたが、すべての出演者の方々、スタッフの皆さま、お1人お1人の力が結集して素晴らしいステージを生み出したのだと思いました。
松本白鸚さんとご一緒できたこと、同じ時代を生きることができたことを皆さんありがたく感謝し、誇りに思ってこれからも力強く歩んでいけるのではないでしょうか。
これから誰もが行く道…
人生の幕を下ろす日までどのように生きていったらよいのか、ラ・マンチャの男の松本白鸚さんが道しるべとなって照らして下さったことを忘れることなく、生きていこうと思います。
松本白鸚さん、どうにもこうにもお名残惜しいですが、本当に本当にありがとうございました。満身創痍で闘った貴方さまの強いお志とお姿をずっとずっと忘れません。
夢のつづきを楽しみにしていますね!!
追記
松本白鸚さんのラ・マンチャとお別れするのがあまりに名残惜しく、千秋楽の舞台も観に行かせていただきました。またまたずっと泣きっぱなしでした(笑)今も思い出すと鼻の奥がつーんと痛くなります…。
松本白鸚さんは芸の道のみならず、人の世における道しるべのような方と思っています。闇の中を歩かねばならぬ時、いつもそっと足もとを照らしてくれるような、灯台のような灯りを灯し続けて下さっている方。
その真摯なお人柄に信頼申し上げてまいりました。松本白鸚さんという道しるべの灯台めざして進んでいけば間違いないという信頼です。舞台の終わりに、これからも命ある限り芝居を続けてまいりますと力強くおっしゃって下さったのが、本当に嬉しくて。これからも松本白鸚さんにずっとついていきますね(^_^)v
はじめての歌舞伎
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